(almost) daily corleonis

2024.11.10 Sun.

『ルックバック』を観た。原作自体はジャンプ+で公開時(3年前)に読んでいて、話の大筋は覚えていた。当時読んだときは「藤野は京本には敵わない」という印象を持っていたのだけれど、違うなと思った。映像を通して藤野のという人間の凄みを感じた。

音楽が良くて誰が担当しているのかと「ルックバック 音楽」と調べたら、次の検索語候補に「うるさい」が出てきた。感じ方は人それぞれだが、わたしは登場人物が熱中していたり、思いが高まったときにグッと音楽のボリュームが大きくなるところにすごく引き込まれた。藤野と京本の初めての出会い(卒業式)の後、藤野が嬉しくて雨の中駆け出すシーンは特に印象的だった。映画館で観ていたらさぞかし胸を打たれたであろう。

映像になることで漫画で読んだ2人の軌跡に奥行きができて、「このシーンで2人はこんな会話をしたんじゃないか」「道中こんなことがあったんじゃないか」と、描かれていない部分まで想像を掻き立てられた(セミのシーンとかいいよね…)。

観終わってすぐ、サントラをiPhoneにDLして散歩へでかけた。日常に彩りを添えるような曲が多くて、歩いていて気分が上がる。わたしが近年よく聴いたアニメのサントラは『花とアリス殺人事件(fish in the pool)』『DEVILMAN crybaby』あたりだが、これはヘビロテになりそうだ。

2024.11.09 Sat.

朝から近所のアイリストさんのところへ眉スタイリングに。施術中におでこの形を褒められ、自分ではまったく認識していなかったと言ったら、わたしのおでこはつるんと丸みがあるらしく、この丸みを手に入れるためにおでこにヒアルロン酸を打つ人もいるのだと教えてもらった。この歳にして自分の顔のパーツの良い部分を知り、なんだか急に自分のおでこが好きになってきた。アイリストさんの肌が輝いていたので「肌ツヤツヤですね!」と伝えたら、「え…ウソ…うれしい…!」と恥ずかしそうに何度も喜んでいて、いいなと思ったことを相手に伝えるのは大事だなと思った。小さなことでも、その日一日くらいはうれしい気持ちでいられるかもしれない。

今週は山の稜線がくっきり見えて美しく、何度もiPhoneのカメラを掲げた。散歩で近所の方と挨拶するとき、「今日は山がきれいだね」と声をかけてくれる方も何人かいて、それぞれのタイミングで山を見ては感じ入っているのだなと思った。八ヶ岳もだいぶ紅葉してきた。

連れ合いが数日不在にしていて、食が雑になってきた。わたしは一人で食事をすることにあまり関心がなく、夕食を取らなかったり、サラダだけ食べたり、みたいなことをしてしまう。明日やっと帰って来るので、そろそろ美味しいものが食べたい。

2024.11.04 Mon.

この週末は、横浜から友人夫婦が遊びに来てくれていた。連れ合いの小学校時代からの友人で、当時の話をいつも楽しく聞いている。まだわたしたちが結婚したことを知らなかったらしく、伝えたら大層驚いていた。

彼らと初めて会ったのは7年前で(神宮球場へ野球観戦に行った)、それ以降何度か家に遊びに来てくれていたのだが、彼らは報告を受けたらいつでも渡せるように、毎回こっそりお祝いの品を持ってきていたらしい。ところがちっともそんな報告がないものだから、今回に限ってそれを持ってこなかったと悔やんでいた。

帰った次の日に宅急便でその品が届き、カードには「7年前から買っておいたプレゼントを送ります」と書いてあった。荷物になるにも関わらず、こっそり持ってきてはまた持って帰り、家に保存されていたのかと思うと、その時間や労力の分だけこのプレゼントの尊さを感じた。

中身はピザカッターだった。次に彼らを招くときにはピザを用意しなければ。

2024.10.25 Fri.

隣の部屋の人の話し声で目が覚める。その後何度も二度寝を試みるも失敗。チェックアウトして近くの喫茶店へモーニングへ。昭和の懐かしい店構えで、店内には常連客が数人いた。テレビのワイドショーと昭和歌謡が重複して聴こえる店内で、美味しいコーヒーとバタートーストをいただく。常連客の方たちの地元トークがおもしろく、ちょっと盗み聞きしつつ朝の時間を楽しんだ。

地域の小学生が描いた絵がかわいらしい

魚好きの連れ合いが、「イトヨの里」というイトヨの保護や水環境の保全啓発を目的とした学習施設へ行きたいというので向かってみる。客はわたしたちだけだったが、施設の方がとても良くしてくださった。イトヨを観察し、トゲウオたちについて知識を深める。

その後鯖江へ向かい、めがねミュージア厶や商店街を散歩。鯖江駅は「サンダーバード」や「しらさぎ」などの特急列車が止まらなくなってしまい、新幹線駅からも外れていることから閑散としてしまっていると立ち寄った書店の方に伺った。昼食はその人におすすめしてもらった国道8号線沿いにある中華そばの店で煮干し鶏の塩ラーメンを食べる。

本日の宿泊地、かつこの旅の最終地点でもある敦賀へ。海沿いを少し散歩してからホテルへチェックインする。荷物をおろしベッドに腰掛けたと思ったら、そのまま1時間ほど眠ってしまった。旅行中、夕飯を食べに向かう前にエネルギーを蓄えるべく少しだけ寝る時間が好きだ(海外旅行では特に必須)。

敦賀駅前にある「ちえなみき」という公設民営という変わったスタイルの書店へ。図書館のような本棚に近く、好奇心を刺激されるようなラインナップだった。この日はマルクス・アウレーリウス著「自省録」の読書会的なイベントが行われていて、老若男女が集まっている(地域の人たちがこの場所をハブにしている)様子にちょっと感動してしまった。この旅ではここまで特に何も購入していなかったが、見事に1万円を落としてしまった。わたしは荒川洋治「文学は実学である」など、連れ合いはフランスに関する書籍を数冊お買い上げ。重くなったトートバッグを肩にかけ、夕食を食べに街へ繰り出す。

せっかく福井に来たもののまだ海鮮を食べていなかったので、刺身が美味しそうな居酒屋へ。冷奴、刺身盛り合わせ(カツオやサーモン、ヒラマサ、タイなど)、タイのあら炊き、ふぐの唐揚げを日本酒とともにいただく。

夜の街を散歩して、〆に屋台のラーメンを食す。「ごんちゃん」というこの店はとても繁盛していて、ひっきりなしに人が入っていた。相席で前の人と膝を付け合わせながら食事をするのは、さながら台湾の夜市のようだ。明日は最終日で、すでに少し切ない。しかしそれも旅の良さであり、またどこかへ行きたいと思わせるのであった。

最終日へつづく。

2024.10.24 Thu.

今日は入社してから初めての有給休暇。仕事のペースも掴めつつあり、メンバー皆自由に有給を取得していく様子を見て、後ろめたさを感じることなく申請することができた。朝5時半起床、6時出発。車で福井へ向かう。

ちょうど7時をまわったころ、松本で高速を降りる。駅前にある「珈琲美学アベ」でモーニング。開店直後だというのに瞬く間に満席に。コーヒーとバタートースト、スクランブルエッグ、ベーコンを注文。食器やカップの「ABE」の文字がかわいらしい。まわりに座っている人も観光客やサラリーマンなどそれぞれで、忙しい朝の時間にここでエネルギーをチャージしているように見えた。

また車に乗り込んで、高山で途中下車。朝市や土産物屋を巡る。何よりの驚きは欧米人の多さ。熱心に説明を聞いたり、伝統工芸品を物色したりしている。京都は言わずもがな、最近は松本あたりでも多いと思っていたが、飛騨高山までこんなに多いとは。観光客向けの通りを少し歩いてみるも既視感がありすぎてあまり楽しめなかったが、ちょっと外れた通りを歩いてみると面白い看板や建物があったりして、「こっちこっち!」となった。

紅葉を楽しみながら車を進め、福井に到着。福井の名物はおろしそばとソースカツ丼という情報を聞いていたので、早速チャレンジ。大根おろしが入ったつゆを上からかけるスタイルだった。「どうせき」とはどういう意味なのかと思っていたら、お店に飾ってあった賞状に「道関〇〇」と書いてあり、名前なのか!と腑に落ちた。

本日のメインイベント、福井県立恐竜博物館へ。常設展示だけでもものすごいボリュームで少しおののく。恐竜の他にも大陸、植物、虫や魚などの生き物の歴史に関する展示もあり(実は恐竜の歴史にそれぞれ深く結びついている)とても興味深かった。今まで少しファンタジーのように思っていたが、本当にこの世界にかつて存在していたのだと強く感じた。

恐竜の全身骨格が多く展示されていて、ほとんどが複製なもののいくつか実物もあり、その存在感は圧倒的だった。現在開催中の特別展「バッドランドの恐竜たち」ではティラノサウルスの実物頭骨が展示されていた。化石になる過程で地層にあるマンガンを取り込んだことで真っ黒になっていることから、「ブラックビューティー」という愛称がついているらしい(すごかった!)。

これが本物のフィールドノート…!

閉館ギリギリまで3時間ほど歩き続けクタクタに。ホテルにチェックインしてから、近くにある居酒屋へ。ビール、日本酒、さんま、チャンジャ、焼き鳥、おでん、ハタハタの唐揚げ、焼きおにぎりを平らげてお腹いっぱいになったにもかかわらず、お会計は2人で4,000円であった。旅先で飲食店へ行くたびに、ここに来るのは人生で最後かもしれない、と思ってしまう。店の壁に貼ってあるスポーツ選手のポスターを見ながら、この夜も同じことを考えていた。

2日目へつづく。