(almost) daily corleonis

2024.08.05 Mon.

10年くらい前、ブックオフの100円文庫棚でおもしろそうな本を探してパラパラめくっていたら、偶然サイン本に出会った。サインだけではない、絵まで描いてある。海辺に並んだ2人がカモメを眺めているのだろうか。本物かどうかもわからないが、素敵なサインだなと思い購入。

『パイロットフィッシュ』の続編である本作は少し悲しい話で、最後まで読むとこの絵の意味がわかった。誰かがこの類ない一冊を売却し、サイン本とは気づかれず100円棚に並べられ、たまたま出先の古本屋でわたしが発見した。何度も読み直すわけではないが、わたしはこの一冊をずっと手放さないと思う。

大崎善生先生のご冥福をお祈りいたします。