今日は入社してから初めての有給休暇。仕事のペースも掴めつつあり、メンバー皆自由に有給を取得していく様子を見て、後ろめたさを感じることなく申請することができた。朝5時半起床、6時出発。車で福井へ向かう。

ちょうど7時をまわったころ、松本で高速を降りる。駅前にある「珈琲美学アベ」でモーニング。開店直後だというのに瞬く間に満席に。コーヒーとバタートースト、スクランブルエッグ、ベーコンを注文。食器やカップの「ABE」の文字がかわいらしい。まわりに座っている人も観光客やサラリーマンなどそれぞれで、忙しい朝の時間にここでエネルギーをチャージしているように見えた。
また車に乗り込んで、高山で途中下車。朝市や土産物屋を巡る。何よりの驚きは欧米人の多さ。熱心に説明を聞いたり、伝統工芸品を物色したりしている。京都は言わずもがな、最近は松本あたりでも多いと思っていたが、飛騨高山までこんなに多いとは。観光客向けの通りを少し歩いてみるも既視感がありすぎてあまり楽しめなかったが、ちょっと外れた通りを歩いてみると面白い看板や建物があったりして、「こっちこっち!」となった。

紅葉を楽しみながら車を進め、福井に到着。福井の名物はおろしそばとソースカツ丼という情報を聞いていたので、早速チャレンジ。大根おろしが入ったつゆを上からかけるスタイルだった。「どうせき」とはどういう意味なのかと思っていたら、お店に飾ってあった賞状に「道関〇〇」と書いてあり、名前なのか!と腑に落ちた。

本日のメインイベント、福井県立恐竜博物館へ。常設展示だけでもものすごいボリュームで少しおののく。恐竜の他にも大陸、植物、虫や魚などの生き物の歴史に関する展示もあり(実は恐竜の歴史にそれぞれ深く結びついている)とても興味深かった。今まで少しファンタジーのように思っていたが、本当にこの世界にかつて存在していたのだと強く感じた。

恐竜の全身骨格が多く展示されていて、ほとんどが複製なもののいくつか実物もあり、その存在感は圧倒的だった。現在開催中の特別展「バッドランドの恐竜たち」ではティラノサウルスの実物頭骨が展示されていた。化石になる過程で地層にあるマンガンを取り込んだことで真っ黒になっていることから、「ブラックビューティー」という愛称がついているらしい(すごかった!)。
これが本物のフィールドノート…!
閉館ギリギリまで3時間ほど歩き続けクタクタに。ホテルにチェックインしてから、近くにある居酒屋へ。ビール、日本酒、さんま、チャンジャ、焼き鳥、おでん、ハタハタの唐揚げ、焼きおにぎりを平らげてお腹いっぱいになったにもかかわらず、お会計は2人で4,000円であった。旅先で飲食店へ行くたびに、ここに来るのは人生で最後かもしれない、と思ってしまう。店の壁に貼ってあるスポーツ選手のポスターを見ながら、この夜も同じことを考えていた。
2日目へつづく。