連れ合いの友人が泊まりに来るので家の掃除を入念にしてから美容院へ。引っ越してからなかなか落ち着く美容院が見つからず、今回も初めて訪れるお店。去年からずっとハイライト+ワンレンボブにしていて、下ろしていても括ってもパッと決まるので気に入っている。わたしは男性の美容師さんが苦手なのだが(とはいえ女性を指定することはない)、今回担当してくださった方は男性だったが気にならなかった。何に起因しているのだろうか、年齢、雰囲気…?ハイライトの重ねがけでだいぶ髪が明るくなってしまったが、夏が来ることだしいいだろう。
今日はこの後、安曇野にある友人の実家へ遊びに行く予定なので、美容院が終わって駅へ向かう。名物の立ち食い蕎麦が30分待ちになっていて、オペレーションが取れておらず、順番を抜かされたり、売り切れのメニューが周知されていなかったりで客がイライラしている。「だからわたしはやめようって言ったじゃん」という女性の声に耐えられず、ちょっと時間は早いけれど待合室を抜けて駅のホームへ。電車へ乗り込むと、観光や帰省客っぽい雰囲気の人が多い。読書をしているうちにあっという間に松本駅へ到着。
昨今わたしの最大の趣味は歩くことで、知らない街を歩くことも好きだ。カフェ兼書店の「栞日」へ行くことを楽しみにしていたのだけれど、水曜日は定休日だった。暑い日だったので涼みながら本を読むことを楽しみにしていたのだけれど、目標ならず。イオンモールをチラ見してから、「想雲堂」という古本喫茶へ向かう。店内には所狭しと古本が並び、席でカレーを食べる老夫婦や、クリームソーダの写真を撮っている若いカップルがいた。わたしはとにかく喉が渇いていたので松本ブルワリーのビールを頼んだ。グラスに少し注いでゆっくり飲みながら、ゆったりとした椅子に座って本を読む時間はまさに至福のひととき。読み進めていたのは『往復書簡 ひとりになること 花をおくるよ』で、写真家の植本一子と小説家の滝口悠生による往復書簡である。

電車の時間が近づいていたので、お会計。肩から下げていたシェイクスピア・アンド・カンパニー書店のトートバッグを、レジの女性が褒めてくれた。友人にお土産は何がいいか尋ねると、「明日の朝食用のフルーツかハム」とのことだったので駅で購入しようと思ったのだが、松本駅にはデパ地下のような店がなく、仕方なくお土産店で静岡県産のイチゴを購入。大糸線に乗り込むと、隣の席の男性がゆりあんレトリィバァのブロマイドをリュックからぶら下げていて虚をつかれた。目的地へ到着し、友人と久々の再会。ご両親に会うのも3年ぶりくらい、お元気そうでわたしもうれしい。飼い猫のマメはだいぶ年をとってよく鳴くようになっていた。

近所の温泉で風呂に入って家に帰ると、食卓には立派な手巻き寿司が用意されていた。食卓にあるもの全部が最高で涙が出そうになる。ビールで乾杯して、楽しい会話が繰り広げられる。食後、神田正輝「頭痛にノーシン」柄のトランプで神経衰弱をする。早起きをして、汗ばむ陽気の中よく歩き疲れたので23時ごろには寝床へ。電気を消したらすぐに眠ってしまった。