2023.11.11 Sat.
朝起きると季節が変わっていた。気温がぐっと低くなり、空気が澄んでいる。外に出ると遠くの山までよく見えて、冬のにおいがした。今日は朝から東京へ向かう予定なので、起きてきた連れ合いと一緒にパンケーキをつくって朝食を済ませ、急いで支度をして高速バス乗り場へ。休日の東京へ向かう便はいつも満席で、今回も出かけに行く雰囲気の人たちでいっぱいだった。
新宿に到着してまずは遅めのランチ。友人が店を見繕ってくれたのでそこへ向かう。つい先日東京を訪れたときはタンクトップの外国人がたくさんいたのに、今日はみんなダウンジャケットを着ている。昼からワインで乾杯して牡蠣を食らう。まわりの席の着飾った女性たちがまぶしくて東京という感じがした。
美味しい牡蠣を堪能した後、モノレールに乗って流通センターへ。本日のメインイベント文学フリマへ向かう。文フリは今回が初の参加というか同人誌即売会的なものの参加自体が初めてなのであった。最寄り駅に着くと、配布されていたバッグにたくさんの戦利品を入れて帰路につく人達とすれ違う。だいぶ重役出勤だったためか、驚くほどの混雑ではなかった。
あらかじめ買いたい本をチェックしておいたので、そこをおさえつつ全体的にうろうろまわってみる。若い女性が多くて少しびっくりした。友人は宮田珠己さんのブースで新刊2冊とてぬぐいを大人買い、ご本人からサインを頂き嬉しそうだった。わたしはそれを横で見ながらこんなことあるんや!と興奮していた。
今回の目当てでもあった僕のマリさんのブースへ到着すると、なんとご本人がいらっしゃって、新刊を2冊購入すると両方にサインを入れてくださった。『いかれた慕情』『常識のない喫茶店』『書きたい生活』と最近立て続けに彼女の著書を読みハマっていて、そのことを伝えるとこぶしをグッと構えた頑張ろうポーズ(?)をしてくれて嬉しかった。これがこういう即売会の醍醐味なんだなとしみじみ感じた。他にも小沼理さんの新刊や本屋lighthouse関口竜平さんの日記本などを購入。ほくほくで会場を後にした。

お昼ごはんをがっつり食べなかったこともあり、夕方にはお腹が空いてしまったので銀座の焼き鳥屋・秋吉へ向かう。秋吉は京都時代よく通っていた思い出のお店で(河原町店)、久々なのでテンションが上がりまくる。まずは秋吉からスタート、という夜がいくつもあった。17時にもかかわらず店の前には行列ができていて、1人で並んでいる人も多かった。30分ほど待って店内へ、生ビールと純けい10本、しろ5本、しんぞう5本という頼み慣れたメニューを注文。ひさびさに友人と飲むお酒は言葉にならないほど美味しかった。
2軒目は珈琲が飲みたかったので喫茶店へ。固めのプリンとブレンドコーヒーをいただきながら最高の1日だったなとしみじみ。一緒に周ってくれた友人に感謝。特急あずさに乗って戦利品を読みつつ、また八ヶ岳へと帰っていく。電車から出ると一気に正気に戻る寒さだった。