2023.12.02 Sat.
この1ヶ月で3回目の東京。この週末、連れ合いが個展を開いているので様子を見に行ってきた。小田急線は和泉多摩川というなかなか縁がない駅で降車。「きっと閑古鳥が鳴いているよ」とぼやいているのを見てきたので、人で賑わっている会場が見えてきただけで少し安心した。

ジャケットを着て来場者と談笑している姿を見ると、いつも家にいるときとは別人のようだ。成果物が多くの人の目に触れる、知り合いや興味を持った人がわざわざ時間を割いて訪れてくれる、というのは素晴らしいことだなと思った。
経堂まで移動して友人とランチ、台湾餃子とスパイスハイボールで乾杯する。昼間から誰かとお酒を飲める幸せよ。軽めに済ませ、豪徳寺まで徒歩で向かう。わたしはしまおまほさんのことが好きなのだが、彼女が豪徳寺育ちで(現在も住んでいるらしい)ことあるごとに豪徳寺話をするのでどんな場所なのか知りたく、ちょうど小田急線に乗るこの機会に行ってみたいと友人に打診したところ快諾してくれたのだった。パン屋や和菓子屋に行ったり、番組の企画でしまおさんが訪問していた古着屋を訪れたりした。朝に自動販売機で水を購入したとき、お釣りの900円が全部100円玉で来て落胆していたのだが、パン屋のレジでちょうど「100円玉が不足しています」とあったので、手持ちの100円玉を全部出したら大層喜んでくださったのでなんだか良いことをした気分になった。
周辺をぐるぐる散歩していると、コンビニの弁当を持ちながらにやけ顔で歩く人がいたり(家に帰って食べるの幸せよな)、ニット帽を被ったプードルがいたり、立ち飲み屋で騒ぐ大人たちを横目で見たり、持ち帰り専門の焼き鳥屋の行列に驚いたり、この地で暮らしている人たちの生活が垣間見えておもしろかった。
夕食はFUJII LABELという自然派ワインとフランスの家庭料理のお店へ。8人がけのひとつの大きなテーブルを囲むスタイルで、スタッフの女性が一人でオーダーを聞き、食事をつくり、ワインを注いでくれた。忙しいのを見かねてか、みんな会計やオーダーを彼女のタイミングを見て行っていて、連携のようなものを感じた。とても居心地のよい空間で、ぜひまた訪れたいと思った。

帰りのあずさは満席で年末の雰囲気を感じた。電車を降りたら外はキーンと冷えていて、東京って温かいんだなと思った。帰宅後iPhoneを見たら2万歩も歩いていてクタクタだったけれど、なんだかお腹が減ってしまって買ってきたパンをひとつかじって眠りについた。