(almost) daily corleonis

2024.10.17 Thu.

わたしが住んでいる地域は馬のまちとして知られ、自分の毎日の散歩コースにも乗馬クラブが複数ある。厩舎の窓から馬の顔が見えると嬉しいが、冬になるとその窓もすべて閉められてしまい、なかなか見ることが叶わなくなる。たまに乗馬をしている人もいるが、毎日必ず見かけるわけではない。

去年、自宅から徒歩2、3分の場所に新しい家が建てられた。広い庭が印象的で、今年になってそこに大きな柵が設置された。地面は土のままで、あまりの広さに「一体何に使うのだろう?」と疑問に思っていた。まわりに生えていた大量の木も伐採され、着々と何かの準備が整えられていっているようだった。

先日その家の前を通りかかると、信じられないくらい美しい馬が柵の中を軽快に歩いていた。夕陽のきれいさもあいまって、まるで映画のワンシーンのようだった。入念な準備はこの馬を迎え入れるためにあったのか。しかし馬が入れそうな小屋は見当たらず、さすがにここで飼われているわけではないかと思い、その場をあとにした。

次の日の朝、気になってもう一度その家の前を通ってみると、どこからか馬がひょこっと顔を出しているのが見えた。家だ。家の一部が小屋になっているのだ。よく見ると玄関の横あたりに小屋が内蔵されているようなつくりになっていて、馬と一緒に暮らすために建てられたことがうかがえる。

毎日のルーティーンの中に、「散歩のときに馬をチェックする」が加わった。あの美しい馬を毎日見ることができるのかと思うと、また一段と今の暮らしが好きになった。